本調査は、2024年4月15日~7月26日までに実施し、日本全国の児童生徒8,071人が参加しました。1分間あたりの入力文字数や2024年2月に文部科学省デジタル学習基盤特別委員会から発表されたキーボードによる日本語入力スキルのKPI(中間目標)到達度などの統計結果が明らかになりました。
文部科学省デジタル学習基盤特別委員会から発表されたキーボードによる日本語入力スキルのKPIは、小学生 40文字/分、中学生 60文字/分と設定されており、今回の検定におけるKPI到達度は小学生 45.0%、中学生 50.8%となりました。
*出典 デジタル学習基盤特別委員会(第3回)配布資料/教育DXに係るKPIの方向性について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/093/siryo/mext_01674.html
現在実施中の「令和6年度【第2回】タイピングスキル検定・情報活用能力検定mini」では参加自治体を募集中です。本検定は、自治体・学校単位で子どもたちのタイピングスキルと情報活用能力の習熟度を可視化することで、より活発な端末活用に必要なスキルの習得を促すことを目的としています。
検定を受けたその場で、システム内にて個人ごとの結果はもちろん、クラス別、学年別、学校別、自治体全体の結果を把握することができます。前回の調査結果との比較も確認できるため、スキルの推移を知ることもでき、継続的な指導に役立ちます。
「令和6年度【第2回】タイピングスキル検定・情報活用能力検定mini」 概要
募集要項
・実施期間:2024年9月9日~12月27日まで
・調査対象者 :小中学生
・費用 :参加費無料(機材・ネットワーク環境は各校でご用意ください)
実施の流れ
・申込み
・検定実施日決定
・自治体内の全小中学校で実施
・結果のフィードバック
(システム内で個人成績、学年別、学校別、全体比、前回との比較などを確認していただけます)
お申し込み
https://contact.edu-net.work/typing
もしくは、株式会社ミラボ らっこたん担当(03-6821-8600)までご連絡ください。
※「令和6年度【第2回】タイピングスキル検定・情報活用能力検定mini」概要ページ
https://edu-net.co.jp/rakkotan_event_01
クラウド型デジタルAI教材「らっこたん」について
概要
らっこたんとは、「株式会社 教育ネット」と「株式会社 ミラボ」が共同で開発した、情報活用能力を身につけることができるクラウド型デジタル教材です。AIを活用して、タイピングや情報活用に伴う基本的な知識を効率的に習得することができます。
特にタイピングでは、9年間の学習状況を教員がリアルタイムで確認できるため、効率的な指導が可能になります。
また、子どもたちが楽しく続けられる工夫もあり、日々の学習の中でタイピングスキルを始めとした情報活用能力を身につけることを目的としています。
主な機能と身につくスキル
・タイピング練習(タイピングスキル)
タイピング練習を通じて、学習の基盤となる能力として重要なタイピングスキルを楽しみながら 身につけることができます。教科と連携した練習コンテンツで、子どもたちは学習しながらタイピングスキルを伸ばすことを目的としています。また、独自のAIシステムで各個人の間違えやすい問題の再出題や学習状況の記録ができます。
・クイズ(情報活用能力全般)
情報モラル・セキュリティを始めとした、情報活用に必要な基本的な知識を学ぶことができます。
情報収集の方法(インタビューやグラフの読み取り方)や情報発信の仕方(発表の際の注意点やWeb等で発信する際の注意点)なども、クイズ形式で楽しく学ぶことができます。
※学習指導要領・情報活用能力の体系表例に対応
開発背景
文部科学省のGIGAスクール構想の推進により、小学校と中学校で1人1台の学習用情報端末(パソコンやタブレットなど)が整備されました。端末を活用した学習を進めるにあたって、従来の「読み」「書き」と同様に『タイピングスキル』の習得が、重要視されています。
しかしながら、授業内でタイピングの練習時間を確保することが難しく、また学校・教員が個人のスキルや学習状況を9年間の体系的なデータとして把握できないといった課題があります。
このような課題を解決するために、独自のAIシステムを持つ「株式会社 ミラボ」と、学校現場に向けた情報モラルやプログラミング教材を得意とする「株式会社 教育ネット」が共同で、教育現場のニーズに基づく「らっこたん」を開発いたしました。