1分間あたりの入力文字数は、小学6年生は51文字、中学生は全学年で40文字以上
「第1回全国統一タイピングスキル調査」は2022年7月~11月末に実施し、日本全国の児童生徒11,744人が参加しました。
入力速度や入力精度などの統計結果が明らかになり、1分間あたりの日本語の正しい入力文字数は小学6年生が51文字、中学生は全学年で40文字以上の結果となりました。
また、小学5年生と中学2年生の入力速度分布を見てみると、どちらの学年も幅広く分布していることがわかります。
入力速度が速く、1分間あたり150文字以上入力できる児童生徒が、小学5年生:1.1%、中学2年生:0.9%である一方で、20文字未満にとどまった児童生徒は、小学5年生:4.2%、中学2年生:1.9%であることがわかり、入力速度に個人差があるという課題が浮き彫りになりました。
なお、文部科学省が令和3年に実施した情報活用能力調査の速報結果(※)では、1分間あたりの文字入力数(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット等の組合せ)が15字未満にとどまった児童生徒は、小学5年生:51.2%、中学2年生:23.3%だったとし、タイピング能力の底上げを図りたいとしています。
※文部科学省:児童生徒の情報活用能力の把握に関する調査研究
【情報活用能力調査(令和3年度実施) 】~速報結果~
https://www.mext.go.jp/amenu/shotou/zyouhou/detail/mext00028.html
「第1回 全国統一タイピングスキル調査」概要
・実施期間:2022年7月~11月
・実施対象:小学1年生〜中学3年生
・実施人数:アルファベット版 11,744人 / 日本語版 9,999人
・調査方法:クラウド型デジタルAI教材「らっこたん」を使用したタイピングスキル調査
全国統一タイピングスキル調査 活用事例 :横浜市立茅ケ崎台小学校
横浜市立茅ケ崎台小学校の今村俊輔先生は「タイピングスキルが向上すると学習の幅を広げることができる」と、タイピング指導に力を入れており、 同校でらっこたんタイピングを活用した「第一回全国統一タイピングスキル調査」にご参加いただきました。
当時小学5年生(現6年生)の児童に「3タイプ/秒、苦手でも2タイプ/秒」という目標を掲げ、タイピング指導を強化したところ、その努力が実を結び『第1回全国統一タイピングスキル調査』に参加した同校6年生の全員が1分間あたりの入力文字数30文字以上という結果となり、学年全体のレベルを引き上げることに成功しました。
「GIGA2年目のタイピングスキルの現状と今後の可能性 ~ 第1回らっこたんセミナー ~」について
らっこたんタイピングをご活用いただいている横浜市立茅ケ崎台小学校の今村俊輔先生にご登壇いただき、タイピングスキルの必要性や指導方法、らっこたんの活用事例など、タイピング指導に関するセミナーを実施します。
GIGA2年目のタイピングスキルの現状と今後の可能性 ~ 第1回らっこたんセミナー ~
・開催日 :2023年3月11日(土)
・会場 :横浜市立茅ケ崎台小学校
・対象 :教職員・教育委員会の方 ※企業の方の参加はお断りさせていただく場合がございます。
・参加費 :無料
・登壇者 :横浜市立茅ケ崎台小学校 今村 俊輔 先生
・申込方法:以下のフォームより、事前にお申し込みください。
https://contact.edu-net.work/seminar/rakkotan01
第2回 全国統一タイピングスキル調査 : 無料参加自治体・小中学校 募集中!
募集要項
調査実施期間:2022年12月1日〜2023年3月31日まで
調査対象者:小中学生
費用:調査・レポートは無料で実施します。(機材・ネットワーク環境は各校でご用意ください)
実施の流れ
1.お申込み
2.タイピング調査実施日決定
3.自治体内の全小中学校で実施
4.2種類の結果をフィードバック
・「地域全体」「学校別」「学年別」/全体比(らっこたん内で即日確認)
・タイピングスキル調査結果レポート(後日送付予定)
本調査の詳細・お申し込みについて
https://edu-net.co.jp/rakkotan_event_01
もしくは、株式会社ミラボ らっこたん担当(03-6821-8600)までご連絡ください。
クラウド型デジタルAI教材「らっこたん」とは
概要
らっこたんとは、「株式会社 教育ネット」と「株式会社 ミラボ」が共同で開発している、情報活用能力を身につけることができるクラウド型デジタル教材です。AIを活用して、タイピングや情報活用に伴う基本的な知識を効率的に習得することができます。
特にタイピングでは、9年間の学習状況を教員がリアルタイムで確認できるため、効率的な指導が可能になります。
また、子どもたちが楽しく続けられる工夫もあり、日々の学習の中でタイピングスキルを始めとした情報活用能力を身につけることを目的としています。
主な機能と身につくスキル
・タイピング練習(タイピングスキル)
タイピング練習を通じて、学習の基盤となる能力として重要なタイピングスキルを楽しみながら 身につけることができます。教科と連携した練習コンテンツで、子どもたちは学習しながらタイピングスキルを伸ばすことを目的としています。また、独自のAIシステムで各個人の間違えやすい問題の再出題や学習状況の記録ができます。
・クイズ(情報活用能力全般)
情報モラル・セキュリティを始めとした、情報活用に必要な基本的な知識を学ぶことができます。
情報収集の方法(インタビューやグラフの読み取り方)や情報発信の仕方(発表の際の注意点やWeb等で発信する際の注意点)なども、クイズ形式で楽しく学ぶことができます。
※学習指導要領・情報活用能力の体系表例に対応
開発背景
文部科学省のGIGAスクール構想の推進により、小学校と中学校で1人1台の学習用情報端末(パソコンやタブレットなど)が整備されました。端末を活用した学習を進めるにあたって、従来の「読み」「書き」と同様に『タイピングスキル』の習得が、重要視されています。
しかしながら、授業内でタイピングの練習時間を確保することが難しく、また学校・教員が個人のスキルや学習状況を9年間の体系的なデータとして把握できないといった課題があります。
このような課題を解決するために、独自のAIシステムを持つ「株式会社 ミラボ」と、学校現場に向けた情報モラルやプログラミング教材を得意とする「株式会社 教育ネット」が共同で、教育現場のニーズに基づく「らっこたん」を開発いたしました。